日本の木はその産地や自然の、光、水、風などの様々な環境において成長し、
日本の風土や気候に合った性質や特徴があります。
木は伐採後も生きていて、それぞれ性質や特色があり、
使い方にも適材適所があるのです。
杉、松、桧、樅、一位、椹、唐檜、鼠子、椿、柘植、楠、樫、漆木、桐、朴、タモ、タワ、桜、、栗、栃、栓、科、楢、桂、槐 、カバ、欅など・・・
昔から日本の建築にはたくさんの種類の木が使われていました。
杉(スギ)
大地から真っ直ぐに伸び、癖が少ない。
やわらかい木肌で加工がしやすく、年輪がはっきりしており、きれいな暖かい
木目が特徴です。縦方向から加わる負荷に強く、構造材にも用いられ、
また、屋内の造作材や建具材にも用いられます。
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桧(ヒノキ)
比較的にゆっくりと育つため、肌目が緻密であり、弾力性も
優れているため、建物の寿命に影響する土台や柱、水廻りにもてきしています。
成分的に殺菌作用があり、虫除けにも効果があります。 |
檜葉(ヒバ)
湿気に強く耐蝕性はヒノキ以上に良いといわれ、虫や材腐朽菌に
強いことからヒバ普請の家には蚊が三年は寄り付かない≠ニいわれ、
白蟻にも強いといわれます。ヒノキ同様、土台や柱、軒廻りの外部にも用いられます。 |
松(マツ)
ヤニを含んでいますので、昔から手に届かない梁などに利用されてます。
反りなどの癖がありますが、堅くて強度があり、丸太梁としても見かけます。
最近では、輸入材に押され需要も減りました。 |
椹(サワラ)
加工性もよく、ヒノキとスギの中間といったやわらかな香りで、素直な表情です。
加工したフローリングなどの造作材なども人気です。
また、天然で目が詰まった材は、水の切れのよさを求められる外壁材や屋根葺き材、樽などに用いられます。 |
栗(クリ)
成長に時間がかかり、現在では国産品は少なくなっています。
最も使用に適しているのは、土台です。
重くて堅く、粘りがあります。
しかし、ねじれや反りやすい欠点があるため、欠点を補い最下部に置いて抑え込むという性質が上手に利用されて、家の骨組みと重量を支えるのです。
朽菌に有効なタンニンを含んでおり、腐りにくく耐水性にも優れています。 |
輸入材について
輸入材もそれぞれの木により色々な特徴があります。
同じ樹木における、日本の樹木との違いの例をあげると、日本で10年かかる松は、海外では1〜2年で同じ大きさに育つ為、密度がなく害虫に弱くなります。
そのため構造には使われず、主に下地材、粗材に用います。
ホームセンターなどで見られるガーデニング等も、輸入材なので、価格が安い分、強度的にも耐久性にも劣ります。 |
最近、建売り住宅やモデルハウスなどでは、お洒落なお求め安い価格で建築され、
地震や商品のアピールも多く目立ちます。
その分、構造の品質や材質には、輸入材や洋南材などが多くなってきました。
国産材のより詳しい情報が
(財)日本材木総合情報センター に有ります